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平凡社新書 ルネサンス再入門 複数形の文化

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新書 ルネサンス再入門 複数形の文化


 書籍 商品NO:BSH-7019  本体定価860円(税込929円)
 BOOK 1冊
  ルネサンスは近代の始まり?中世の稔り?
  さまざまな文化要素が未決のまま共存する独自の時代としてルネサンスを見直す試み。


  著者:澤井 繁男
  新書判/264ページ/出版年月:2017/11



平凡社新書 ルネサンス再入門 複数形の文化

  ルネサンスという「時代」は、19世紀に、近代のはじまりの時期として「発見」された。
  しかし、そこで数え上げられたいくつかの徴表は。それ以前に存在していたことが明かされ、
  「暗黒の中世」観はいまや否定された。
  するとルネサンスは、他の時期と同様ただの「過渡期」なのか?
  ルネサンス観の諸類型を説明し、ボッカッチョ、カンパネッラらに着目して、 多様な文化的位相が
  未決のまま共生していた時代としてこの時期の動態をとらえる。

 ◆目次
 まえがき
 序章 歴史の〈境界〉
  1 時代区分
   断絶史観──ブルクハルト/近代世界の濫觴/連続(継続)史観
   ホイジンガ──ミシュレ、ブルクハルトを継承して/過渡期史観/複数主義史観
   「歴史の発見」とルネサンス/エラスムス──北方ルネサンスの王者
  2 ルネサンス観の変遷
   ペトラルカ──歴史・風景・内面の発見/宗教改革(一五一七年)以降
   啓蒙主義・浪漫主義時代、その後/二十世紀以降
  3 ルネサンス文化の担い手たち
   「変化」の兆候/都市国家と「家」/大ロレンツォ──「黄金の知の世紀」
   フィチーノの業績/「学」の四界/三分化されるルネサンス文化/文化の優位
 第一章 「術」と「学」
  1 錬金術と化学
   魔術と錬金術/十二世紀ルネサンス/三つの基調理念/錬金術の秘儀性
   ニュートンの場合/『エメラルド板』/照応・感応の思想
  2 占星術と天文学
   すたれない占星術/キリスト教とのかかわり/惑星と学問の照応
   『ピカトリクス』──実践的呪術/「秩序」の探究と「運命」の予言
   占星術の技術面/学化
 第二章 中世からルネサンスへ
  1 『イル・ノヴェッリーノ』の意義
   陳述的作品/旧来の影と新しい時代/「寓意」に託す/皇帝フェデリーコ
   伯爵の旅/登場人物の分析とテーマによる仕分け
  2 「三つの指環」の変遷
   『デカメロン』の位置/中世キリスト教社会の崩壊とユダヤ人/「三つの指環」の話
   二つの宗教──ユダヤ教とキリスト教
   三つの宗教──ユダヤ教・キリスト教・イスラーム
   時代背景/『イル・ノヴェッリーノ』/『デカメロン』での再話/商人の叙事詩
  3 都市の心象
   ヴィスコンティ監督『家族の肖像』/生活の場/都市の風景/深層部分
   ペスト来襲──肉体の死/都市(ナポリ)の細部/額縁(外枠)物語/「融和」の思想
   『イル・ノヴェッリーノ』の構成
 第三章 ルネサンスから近代へ
  1 カンパネッラ『事物の感覚と魔術について』
   「世界は生きている」/有機体的世界観/「感覚」の位置づけ/三つの基本原理
   「魔術」とは何か/共通感覚/自己保存/独自の魔術観
  2 カンパネッラ『哲学詩集』
   人知の体現/カンパネッラ・ターム/世界は巨大な生き物
   世界劇場とイエス・キリスト/カンパネッラの立ち位置
 参考文献
 あとがきにかえて





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