BOOK
最新 スポーツ科学事典
体育学とスポーツ科学をめぐる最新の知見を集大成
体育・スポーツ科学の専門研究者はもちろん、高等学校・中学校の教員、現役アスリート、コーチほか、スポーツクラブやフィットネスクラブなどスポーツや健康にかかわる公共および民間の施設必携の最新・最大の事典。 |
刊行にあたって 小林寛道 [社]日本体育学会会長・東京大学名誉教授 |
約4年の歳月を費やし「最新スポーツ科学事典」が編纂されました。この事典は、日本体育学会が総力(執筆者総数訳400名)をあげて取り組んだ創立60周年記念事業の成果です。人間のもつ心技体の働きが如実にあらわれるスポーツや、さまざまな形で行なわれる身体運動、およびそれに関連する知識は、機械文明が著しく進歩した21世紀において、ますます重要性を高めています。総合科学としての学問的多様性ゆえに、さまざまな論点や考え方の違いが見られます。それらの違いが丁寧に取り扱われながら、スポーツ科学に関する知識や学問体系が本書によって集大成されました。 |
スポーツ科学事典の特色 |
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編集委員 (50音順、カッコ内は所属/本事典担当分野)
- 勝田茂(編集委員会委員長/筑波大学名誉教授/運動生理学・スポーツ医学
- 阿江通良(筑波大学/バイオメカニクス)
- 浅岡正雄(筑波大学/体育方法)
- 稲垣正浩(日本体育大学/体育史・スポーツ人類学)
- 海老原修(横浜国立大学/体育社会学・スポーツ法学)
- 後藤幸弘(兵庫教育大学/体育科教育学・保健)
- 小林寛道(東京大学名誉教授/発育発達・測定評価)
- 佐藤臣彦(筑波大学/体育哲学)
- 高井和夫(文教大学/編集委員会幹事)
- 西田保(名古屋大学/体育心理学)
- 柳沢和雄(筑波大学/体育経営管理)
概要
- 項目数 大項目約500/小項目約3500/図版約180
- 収録分野
体育哲学/体育史/体育社会学/体育経営管理/体育心理学/運動生理学/バイオメカニクス/発育発達/体育方法/測定評価/体育科教育学/保健/スポーツ人類学/スポーツ法学/スポーツ医学 - 構成 分野別目次/本文(50音順)/関連学会/関連サイト/和文索引・欧文索引
推薦の言葉 |
猪野千春 国際オリンピック委員会副会長 |
スポーツは、国境、人種、文化の違いをこえて、人々が平和のもとに国際交流することが出来、喜びを共有できる素晴らしい人間の行為であると言えます。スポーツは、人間を育て、人格を磨き、学術の対象としても限りない内容を含んでいます。このたび、日本体育学会の皆さんの叡智によって「最新スポーツ科学事典」が編纂されたことは、大変意義深いことであると思い、ここに推薦いたします。 |
黒川清 日本学術会議会長 |
20世紀に世界のいたるところで急激に進んだ都市化生活様式、世界的な経済活動、科学技術の加速度的な発展。これらは長い文化に裏打ちされた私たちの価値観や意識を大きく揺さぶっているのです。都市化は「脳化人間」を作り、身体やこころに大きな影響を与えています。自然環境ではいうまでもないことですが、人工的環境である都市の中でもこころと身体は大事な相互作用を持っています。だからこそ身体活動やスポーツは、子どもの心身の健全な成長はいうに及ばず、大人の日常生活にも大事な意味があるのです。このような「ことの本質」に迫り、「都市化」時代の人間の営みに関連する学術的分野のひとつとして、日本体育学会によって「最新スポーツ科学事典」が編纂されたのは、誠に喜ばしいことです。基本に返る、何事にもこれが一番大事なのです。 |
室伏広治 ハンマー投げ・アテネ五輪金メダリスト |
スポーツで頂点を極めるためには、自己の能力を最大限に開発するための環境が必要です。私は、スポーツ科学もその自己の能力を最大限に生かすための重要な分野であることを強く感じています。このたび、日本体育学会によって「最新スポーツ科学事典」が編纂されました。会員の一人として心から喜び、この事典を活用し、皆さんと共にそれぞれのフィールドでの活躍に役立ててゆきたいと思います。 |